アルタイルの涙

 NHKのドラマ 「妻は、くノ一」(地上波) が8月22日で終わった。このドラマは、七夕が下地になっていて、主題歌も 「アルタイルの涙」 という、時代劇らしくないものになっている。 調べるとアルタイルとは、星の彦星のことらしい。
 主人公の彦馬ならではの活躍は、人さらい事件の一回きりで、他に彼の特徴を生かした活躍はなく、特に武術などアクションに関しては最後まであまりいいところが無いままだった。それが悪いという訳ではなく、一風変わった時代劇ということだ。このドラマを見ての収穫をあげるとすれば、若村まゆみが何年経っても綺麗であることだが、それはこの前までやっていた、松下奈緒主演のドラマでわかっていたことでもある。それと、黒川智花がいい味を出していたこと。もう一つあげると、このドラマを見なければ、知らないままであったろう、主題歌 「アルタイルの涙」 が聞けたことである。

 この歌が頭に浮かぶと、福知山市の花火大会の事故のことを考えてしまう。この事故では、3人亡くなったが、最初に亡くなった竹内弘美さん(44)のことが頭を離れない。 こちらで勝手に親戚の子供を庇ったと思い込んでいたのだが、記事を読み返してみると、「竹内さんは、知り合いの孫ら少年3人」 と花火見物に来ている。 「知り合いの孫ら」 ということは、親戚でもないということだ。
 事故とは、通常飛行機事故でもない限り、突然やって来るものだ。 あの日、花火を楽しみに会場へとやって来て、事故の起こる直前までは、そんな事が起こるなんて微塵も思わなかっただろうに。火が向かって来た時、血の繋がりも無い子供を咄嗟に庇って火だるまになるとは…。 当初、親戚の子と思っていたので 「自分がもし、家族でそんな場面が起きたら、果たして同じように出来るだろうか」 と自問自答した。 親戚でもなかったと分かり、尚更その行為がいかに尊い行為であったか思いを馳せると、アルタイルの涙が頭に浮かんでくる。

 セルフのガソリンスタンドが増えたせいもあると思うが、以前はノズルが天井から垂れ下がって給油するタイプが多々あった。ある冬の日、給油中に故障で天井からガソリンが溢れてきて、たしか女性の店員がガソリンまみれにになってしまい、着替えるため事務所に入った。 すると、瞬く間にストーブに引火し、火だるまになってしまった、という事故があったと記憶している。 ガソリンは、揮発性が強く、ガスを身にまとったようなものだったのだ。 それ以来、ガソリンは怖いというイメージがついた。 そのガソリンを燃料にしている発電機があるとは、これまた驚いた。
(ついでに、ストーブをつけたまま灯油を入れようとして火事になったとか、灯油と間違えてガソリンを入れたら、燃え出したという事例も後を絶たない。)

 露店に黒い噂とか言われているが、この際その問題は、今回の事故とは切り離して考えるべきだ。 それは、こういった事故は、簡単に起きてしまい、自分に当てはめても十分有り得ることだからだ。 例えば、もし自分がそういったバイトをやったとしたら、ちょっと手伝うだけだとして、燃料の携行缶の取り扱いの説明をされなかったら、同じ過ちをしてしまうことは確実であり間違い無い。 人間はミスをする生き物だ。
 世の中は、もっと安全であるべきである。

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