あれは夢?、だったのでしょうか

 JTのコマーシャルで、金髪の和服姿の女性が、ただ、抹茶を頂だくだけのシーンなのに、えらく惹き付けられる。音楽は、34年ほど前見てた、確かフジテレビの 「なるほどザ・ワールド」 が終わった後、箱根・彫刻の森美術館の風景を流しながらやった、信越化学がスポンサーの天気予報の音楽で、その時はピアノのみの演奏だったが、このCMでは、声がメインになってて、郷愁を誘うような印象を与えている。その天気予報は今もやっているのか判らないが、検索すると、何故か東日本大震災の翌日と翌々日のものがヒットする。その時に、ジョージ・ウィンストンの 「あこがれ/愛」 という曲だということが判った。
 「あれは夢? だったのでしょうか。」 それは、茶室が滝に風景を変え、お茶を点てた男性がいつの間にか能面を被っていた…ということでいいのか。「日本は、流れる時まで、美しい国でした。人のときを、想う。JT」
 モデル、心の声、音楽、映像、構成、これら全てにおいて完璧に思う。特に、 「あれは夢? だったのでしょうか。」 という声の外国人らしいイントネーションが、どういう訳か、心に響いてくる。
 JTのこれまでのCMは、マナーや分煙、社会貢献などだったが、今回のものは、そういったことは一切無く、イメージのみを訴えている。JTは今年、飲料の製造から撤退を決めた。
 このCMでたばこを吸いたくなるようなことはないが、こうした貴重なCMを送り出す会社を応援したいと思う。

この記事へのトラックバック